東北の社会起業家を応援する、『SENDAI SOCIAL INNOVATION SUMMIT 2019』 イノベーション大賞に「めざせ！認知症の人と共に生きる温かい社会」の林 久美さん

未来を支え、地域の社会課題に向き合うビジョンを採択者12名がプレゼン！

仙台市とINTILAQ東北イノベーションセンターが主催する社会起業家向けのイベント『SENDAI SOCIAL INNOVATION SUMMIT 2019』が2月22日、仙台市青葉区のアエル多目的ホールで行われた。

イベントの目玉は、社会起業家向けの集中支援プログラム「東北ソーシャル・イノベーションアクセラレーター」に一般公募で選出された12名の登壇者によるプレゼンテーションで、昨年に引き続き2回目の開催となる。

登壇者は、昨年9月から6か月にわたる集中支援プログラムを受講し、メンターのアドバイスを受けながら起業に必要となる知識を身につけ、ビジネスプランをブラッシュアップしてきた。今回のプレゼンテーションはその総仕上げの位置付けとなる。

東北ソーシャルイノベーション大賞に「総活躍スローコミュニティ」の林さん

今回、2名の審査員が選ぶ東北ソーシャルイノベーション大賞に輝いたのは、マイムケア介護事業部長の林久美さん。林さんは地域の幸福度を20％上げることを目標に「めざせ！認知症の人と共に生きる温かい社会」についてのプレゼンを行い、「持続的なビジネスとしてのポテンシャル」、「社会的インパクトを生み出すポテンシャル」「プレゼンテーション自体の評価」の３点で12名中最高の評価を得た。

優秀賞には「マイノリティのメガネ化」を提案したプラスクロス代表の山田毅さん、「自己肯定感を育む教育プログラムの提供」を提案した中田敦夫さん、来場者の投票で選ぶ「Like(共感)賞」にはマイムケアの林さんとプラスクロス山田さんが、大賞、優秀賞に続いて選ばれた。

東北から世界へ、社会起業家支援に行政・地域が一体となって本気の支援

イベントは、東北最大規模の起業家の祭典「SENDAI for Startups! 2019」の一環で、ピッチイベントや懇親会による起業家たちの交流促進を目的としている。メインのプレゼンテーションのほか、審査員を務めた早稲田大学大学院准教授の入山章栄氏とNewsPicks CCOの佐々木紀彦氏による対談、前回の登壇者3名によるパネルディスカッションが行われ、多くの聴衆が耳を傾けていた。

INTILAQ東北イノベーションセンターでは仙台市と協力して、今後も起業家を育成する支援を進めていくとしている。起業を目指すものの、何をすべきか悩む人を対象に、起業支援のプログラムや会議室などの施設が利用できる「プレ起業家」会員も募集する。起業志望者は積極的にイベントに足を運べば、起業の最前線を実感できるはずだ。

『SENDAI SOCIAL INNOVATION SUMMIT　2019』イベント概要

■開催日
2019年2月22日（金）
■主催
仙台市、一般社団法人IMPACT Foundation Japan
■審査員（敬称略）
入山章栄（早稲田大学大学院　早稲田大学ビジネスクルール准教授） 佐々木紀彦（NewsPicks　CCO　最高コンテンツ責任者）
■パネルディスカッションスピーカー（敬称略）
小島英弥夫（株式会社ミライデザインワークス代表取締役） 佐々木綾子（特定非営利法人STORIA代表理事） 佐藤里麻（MUSASI D＆T株式会社代表取締役）
■プログラム採択者（敬称略・登壇順）
阿部久美子（ケアライフサポートえにか代表） 飯田有紀子（ICTコンシェルジュ） 野崎健介（株式会社ゆらリズム代表取締役） 熊谷知子（一般社団法人ココマムプラス代表理事） 林久美（マイムケア介護事業部長） 神酒太郎（一般社団法人59の世界記録代表理事） 中田敦夫（『コトバマグネット』プロジェクト代表） 高橋真一（アミークス株式会社代表取締役） 五十嵐淳（sannohe yell／株式会社コー・ワークス） 佐藤京子（アレグリアコミュニケーションズ） 平形洋司（みんなのそら代表 社会福祉士） 山田毅（プラスクロス代表 社会事業研究家）
■イベントURL
https://www.social-ignition.net/ssis2019