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【TOHOKUイノベーター】「メディア編集、マーケティングの仕事でいつか地元仙台に貢献したい」 株式会社ゴーリストHRog編集部 鈴木 智華さん

 今回インタビューに応じてくれたのは東京のITベンチャーでメディア編集・マーケティングの仕事に取り組む、新卒2年目の鈴木智華さん。株式会社ゴーリストが運営するメディア「HRog(フロッグ)」の編集部に所属している。

 仙台の東北大学で学生時代を過ごし、東京のITベンチャーへ就職。周りには大手企業や公務員を目指す人が多い中、自身のファーストキャリアとして東京のITベンチャーに挑戦した。今回はそんな鈴木さんに、ベンチャー企業を選択した背景や地元仙台への想いを聞いた。

株式会社ゴーリスト「HRog」編集部 鈴木智華さん 鈴木さん写真

株式会社ゴーリスト「HRog」編集部 鈴木智華さん

 

仙台で過ごした学生時代

―どんな学生時代を過ごされましたか?
 学生時代は勉強、アルバイトや遊びまで何でも自分のペースで楽しんでいました。なかでも、一番思い出深いのは落語研究会(以下:落研)ですね。高校までは話を聞いたり本を読んだりとインプットの方が好きでしたが、落研に入ったことで自分からアウトプットする面白さや、笑って喜んでもらえる楽しさを知りました。毎年、社会活動の一貫として地域の老人ホームや子ども会でみんなが笑顔になるような噺をしていました。落語は同じ話でも聴くごとに深みがましてくるので、経験を積めば積む程、聞いてくれる方の反応が変わり、どんどんのめり込んでいきました。

―なぜ落語研究会に入ろうと思ったんですか?
 どうせやるなら人と違うことをしたい、という思いが強かったのと、高校の時から地元出身のお笑い芸人であるサンドウィッチマンが好きだったので、笑わせることに興味があったのが大きいと思います。サンドウィッチマンの宮城での活動もよく知っていましたし、人としてもお笑い芸人としても大好きでした。落語自体は大学に入るまでは、おじいちゃん・おばあちゃんが聴くイメージの方が強かったのですが、大学の先輩方が楽しそうに取り組んでいるのを見てイメージとのギャップに面白さを感じました。落研の活動を通してコミュニケーションをとるのが好きになったと思います。

東京のITベンチャーへ就職

―就職活動はどうでしたか?
 就職では東京に行こうと最初から考えていました。地方から東京に出てきている友人から一人暮らしの話をよく聞いていた影響で私も地元から出てみたかったのと、東京の方がちょっと面白いことができそうという単純な理由ですね。地元での周りの友人は公務員か大手企業の2択で考える学生が多かったんですが、私の場合は業種・規模感問わずいろいろな会社を見ていて、直感的に面白いと感じる会社がないか探していました。器用なタイプではなかったので、正直就職活動はあまり上手くいっていなかったと思います。

―ゴーリストさんへ入社を決めたのはなぜですか?
 「就活アウトロー採用」というイベントで、当時の取締役である林と話したのがきっかけです。林も落語が好きで、落語家の話をしていてすごく楽しくて気付いたら内定をもらっていました。他にもIT関連の一部上場企業からも内定をいただいたのですが、面白いと感じたゴーリストの方が仕事をしていて楽しそうな気がしたので、自分の気持ちに正直になって入社を決めました。

―ゴーリストさんでのお仕事はどうでしたか?
 思っていたよりも仕事は楽しいですね。もちろん辛いこともあるのですが、最初の1年は人材業界向けメディア「HRog」編集部でメディア運営における基礎の勉強としてインプットを中心に取り組みました。その甲斐あって2年目になって、メディアコンテンツの企画、運用、数値分析、改善まで一人で考えて実行できるようになったので、今は全体を考えて仕事できるのは楽しいですね。

いつかは地元仙台に貢献したい!

―今後のキャリア目標についても教えてください。
 短期的には、人材業界の人にとって、より尖ったメディアにしていきたいです。サイトリニューアルを先日行ったので、今後はビジョンをより意識したメディアコンテンツを企画したいですね。また、いつかは仙台に戻って、メディア経験で培ったスキルを活かして地元にも貢献できればと思っています。メディアの仕事は能力次第では場所を選ばずにできるので、仙台に生活拠点を置きながらいろいろな場所で仕事ができるようになりたいと思っています。

―仙台に戻った時、具体的にはどんなことをしたいですか?
 あまり今は深く考えられていないですが、仙台で新しい働き方のモデルになれればいいなと思っています。Web商談システムも普及し始めていて、今後は地元にいても東京や大阪の仕事もできるでしょうし。たまに東京に行ったりしながら地元に貢献する、そんなキャリアの築き方を広められる一人になれたらいいなと思っています。地元と東京の両方で働きたい人は他にもいると思うので、そういった人たちの力にもなれたらいいなと思っています。

【プロフィール】
鈴木 智華(すずき ともか)
宮城県出身。東北大学経済学部卒業。2018年4月に株式会社ゴーリストへ新卒入社。人材業界の一歩先を照らすメディア「HRog」編集部に所属し、メディアコンテンツ企画、数値分析、効果改善など全体の設計、運用を一人で担当。また、現在はマーケティング担当も兼任。

【LocalBook編集部後記】
終始笑顔で質問に応えてくれた鈴木さん。自分はマイペースと語りながらも、未知のことに飛び込んでいく好奇心の強さと正直さが印象的で、多くの人を惹きつける魅力を感じたインタビューであった。今後、リモートワークがさらなる広がりを見せる中で、未来のイノベーターとして、東北地域で新しいキャリアモデルをつくる一人となる日もそう遠くはなさそうだ。

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