ベガルタ仙台からマイナビへ、「マイナビベガルタ仙台レディース」の経営権譲渡が決定 伝統を守りながら新しい時代へ
株式会社マイナビ(東京都千代田区)と株式会社ベガルタ仙台(宮城県仙台市)が、「マイナビベガルタ仙台レディース」の経営権譲渡に係る基本合意書を9月1日に締結したことを発表した。
「マイナビベガルタ仙台レディース」の前身は、2011年の東日本大震災の影響により活動できなくなった「東京電力女子サッカー部マリーゼ」。ベガルタ仙台が引き受け、翌2012年2月に「ベガルタ仙台レディース」としてスタートしたのがはじまりだ。同年になでしこチャレンジリーグで無敗優勝を成し遂げ、2013年よりなでしこリーグ1部に参入。地域に根差した女子サッカークラブとして活躍し、現在は2021年開幕の日本初プロサッカーリーグ「WEリーグ」への参入を目指している。
マイナビは東日本大震災の復興支援をきっかけに、2014年シーズンよりベガルタ仙台のオフィシャルスポンサーをスタート。2016年シーズンからはベガルタ仙台レディースのオフィシャルスポンサーとなり、2016年のタイトルパートナー契約後、2017年シーズンからはチーム名を「マイナビベガルタ仙台レディース」と変更しサポートを続けてきた。
同社は、女子サッカー選手が将来の夢や目標としてプロ選手を目指し、プロアスリートとしてのキャリアを築いてほしいという願いを持っている。そのための環境を整え、継続的なチーム強化へ繋げていきたい、という思いから今回のチーム譲渡が決まった。
「WEリーグ」参入が決まった場合、2021年2月よりチーム名を「マイナビ仙台レディース」に変更する予定。また、マイナビは年内をめどにベガルタ仙台と本件取引に係る最終契約を締結することを目指している。今後は、ベガルタ仙台より強い意志を譲り受け、伝統を守りながら新しい時代を切り開いていくとしている。