ElevationSpaceとDigitalBlast、低重力環境での植物栽培実験環境提供のため、小型宇宙利用・回収プラットフォームの利用に向けMOUを締結

 株式会社ElevationSpace(宮城県仙台市)と、株式会社DigitalBlast(東京都千代田区)は、DigitalBlastが開発する重力発生装置「TAMAKI」を用いた植物栽培実験環境を提供するため、ElevationSpaceが開発・提供する小型宇宙利用・回収プラットフォームのサービス機「ELS-R1000」の利用に向けた検討に関する合意書(Memorandum Of Understanding、以下MOU)を締結した。

 近年、NASAによるアルテミス計画をはじめとした有人宇宙探査が盛り上がりを見せており、宇宙環境での食の確保や植物栽培に対する課題意識が高まっている。国際宇宙ステーション(以下ISS)等の微小重力環境が植物の育成に大きな影響を及ぼすことが明らかになっている一方で、月や火星といった低重力環境の植物育成への影響は現在十分に把握できていない。

 本MOUにより、ElevationSpaceとDigitalBlastは、DigitalBlastが開発する重力発生装置「TAMAKI」を用いた月・火星を模した低重力環境での植物栽培実験環境を提供するため、ElevationSpaceが開発・提供する小型宇宙利用・回収プラットフォームのサービス機「ELS-R1000」への本装置の搭載の実現を目指していくという。

双方の技術を最大限に活用することで、微小重力環境下での植物栽培における研究機関への実験環境の提供や、宇宙関連商品の開発を行う民間企業への実験結果の提供を行い、さらなる宇宙ビジネスの発展につながることが期待されるとしている。2026年の初回打上げを目指し、両社で協議を進めていくとのことだ。

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