身近な人の作品をデジタルデータで保管!新プロジェクト「Artist Around U -あなたの周りのアーティスト-」立ち上げ
株式会社開日ホールディングス(宮城県仙台市)は、新プロジェクト「Artist Around U -あなたのまわりのアーティスト-」を立ち上げた。Artist Around Uは、身近な人の作品をデジタルデータとしてアーカイブし、100年先まで保管していくプロジェクト。希望があれば、展覧会の開催やWEBギャラリーでの公開も相談ができる。
同プロジェクトの背景には、美術館やギャラリーが選ぶ作品だけでなく、一人ひとりが価値を感じる作品をもっと気軽に自由に所蔵できるようになってほしい、そして世の中に多様な作品と価値を残していくことに繋がってほしいという願いがある。
プロジェクト立ち上げの原点には、当社の代表取締役である三浦良太の実体験があった。2024年11月13日にこの世を去った父は、油彩画をライフワークとしていた。生前描き溜めてきた膨大な絵画を目の前に、三浦はこの先ずっと保管しておくことの難しさと、父の思いが込められた作品をただ捨ててしまうことへの躊躇いを感じていた。
父はなぜこの絵を描いたのか、何を伝えたかったのか、と考えを巡らせ作品を想う時間は、父を想う時間そのものなのだということに気づいた。また、その時間こそが作品への“供養“になるのかもしれないという思いに至った。
生前お世話になった方々や作品に興味を抱いてくださる方々に作品を鑑賞いただき、父を想う時間が生まれたらどれだけ嬉しいか。そしていつでも作品を見返すことができたらどれだけ心の支えになるか。そんな想いから、同プロジェクトが立ち上げられたという。
同プロジェクトの第1弾として、作品展「故・三浦良己作品展 – 父が描きたかったもの – 」を2025年6月14日(土)から6月18日(水)まで、せんだいメディアテーク5階ギャラリーcにて開催する。
2024年にこの世を去った東北の画家・三浦良己が描き溜めた数百点にのぼる油彩画の中から、主催者であり息子である三浦良太がもっとも心を奪われた「なまはげ」のお面を被った人物を始め、風景や草花、肖像を描いた作品を多数展示。また、三浦良己の芸術家としての精神を引き継いだ、息子・三浦良太のアートプロジェクトも一部紹介する。