仙台うみの杜水族館、生きものの魅力に迫るアート空間『アートナイト水族館』を12月13日に初開催
海と人との新しい「つながり」をテーマとする仙台うみの杜水族館(宮城県仙台市)は、2025年12月13日(土)の閉館後、特別イベント『アートナイト水族館』を初開催すると発表した。同イベントは、水族館を運営する株式会社横浜八景島(神奈川県横浜市)が企画した。普段の営業中には実現できない環境で、来場者が心置きなく絵を描き、表現活動を通して生きものの魅力に触れる特別空間を提供する。

開催時間は17時30分から20時30分まで。同イベントでは、制作に必要な画材の持ち込みを特別に許可した。来場者は色鉛筆やコピック、またはiPadなどのデジタル系画材を持ち込むことが可能である。展示される約300種5万点の生きものたちを目の前で観察しながら、創作活動に集中できる場を提供することで、「アートに興味がある人」や「ストイックにじっくりひとりで観察して描きたい人」など、創作活動に携わる全世代を対象とする。
イベントでは、生きものの造形的な美しさや神秘性を色・形から楽しむためのさまざまなコンテンツを展開する。メインとなるのは、仙台を拠点に活動するペインターの中川和寿氏をゲストに招いたスペシャル制作ワークショップである。参加者はプロからのアドバイスやヒントを受けながら、大水槽やペンギン展示エリアの生きものをモチーフにスケッチから着彩まで行うことができる。対象は高校生以上推奨とされた。
さらに、宮城県内の公立高校で唯一美術科がある宮城県宮城野高等学校の生徒による、小中学生を対象としたワークショップも実施する。参加者が色を塗った生きもののフォルムを貼り合わせ、一夜限定のオリジナル水槽を完成させる共同制作も体験できる。
このほかにも、描きたい言葉を吹き込むと生成AIによりアート画像が出力されるAIアート体験「KOTODAMA」、浮世絵師が描いた魚について飼育員目線で考察する企画、普段はバックヤードツアーでしか見られない生きものの標本を展示する特別企画など、多様な角度から生きものの魅力を発見できるコンテンツが満載である。同イベントは当日券の販売はなく、前売りのみとなる。

