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パイナップルの皮むき・芯抜き・排出工程までを全自動で処理可能な加工機 「FAP-3000(超助)」発売開始

 株式会社アストラ(福島県福島市)は、パイナップルの皮むき・芯抜き・排出工程を全自動で行う新型加工機「FAP-3000(超助)」を、2025年12月1日(月)に発売した。

パイナップルの皮むき・芯抜き・排出工程までを全自動で処理可能な加工機 「FAP-3000(超助)」発売開始

近年、カットフルーツ市場の拡大によりパイナップル需要は高水準で推移する一方、人手不足や加工技術の属人化が現場課題となっている。同社は「誰でも簡単に、高速かつ美しい仕上がりを実現する」ことを開発コンセプトに、独自のピーラー方式を採用した大型処理モデルとしてFAP-3000(超助)を開発した。

同機はパイナップルの皮むきから芯抜き、排出までを一連の工程として自動処理する全自動加工機であり、1個あたり約8秒、1時間に約450個という高い処理能力を備えている。原料を投入するだけで安定した加工が可能なため、日常的に大量のパイナップルを扱う加工工場やセントラルキッチンに適した設計である。

同機の大きな特長の一つが、可食部の歩留まり性能である。一般的な筒型カッターでは歩留まりが約40%程度にとどまるのに対し、同機は芯抜き後で約53%を実現しており、従来比で10%以上の可食部増加につながる。芯抜き直径は約30mmと細く、芯の中心を両端から正確に押さえる構造により、不要部分を最小限に抑えながら効率的な加工を可能としている。芯抜きの有無は設定により切り替えることもできる。

加工後は、皮・芯・可食部を自動で分別して排出する機構を備えており、後工程での仕分け作業を省力化できる点も特長。また、投入時にパイナップルのサイズを自動判別し、皮むき厚さを補正する機能により、分別することなく処理できる。

同社独自開発のピーラー方式は、高速処理と表面の美しさを両立し、ドリップの少ない加工品を量産可能だ。日常の洗浄や点検といったメンテナンス作業もシンプルに設計されており、現場の運用負荷を抑えることも可能。

さらに、国内製造による迅速な修理対応体制を整えており、稼働停止リスクも低減できる。
本体寸法は幅1250mm×奥行き550mm×高さ1400mm、本体重量は約110kg。電源はAC100〜240V(50/60Hz)に対応。

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