アイロボットジャパンが福島・土湯温泉にブラーバを寄贈 子どもたちにSTEM教育も
アイロボットジャパン合同会社(東京都千代田区)は2日、福島県の土湯温泉復興支援の一環として土湯温泉観光協会に床拭き掃除ロボット「ブラーバ」を60台寄贈した。また1日には、福島市で子どもたちを対象としたロボット教育プログラムを実施した。
土湯温泉では被災と原発事故の風評被害で働き手となる若いスタッフが減少し、床掃除のための人員確保が課題になっていたという。同社は昨年も期間困難エリアとなっていた同県双葉郡の8つの小・中学校に、ロボット掃除機「ルンバ」を200台寄贈している。
また、同社は1日に福島市のこむこむ館でロボットの利便性を伝える体験型の「STEMワークショッププログラム」を開催。小学校低学年の子どもたちを対象に、プログラミングソフト「Scratch」を使いながら、ロボットが動く仕組みを解説し、プログラムの後半では、教育用のルンバ型ロボット「Create 2(クリエイトツー)」を使って、子どもたちにプログラミングでルンバを実際に動かす体験をしてもらったという。
同県では、ロボットの研究・開発拠点となる大規模施設「福島ロボットテストフィールド」が2018年に開所し、ロボット関連企業の進出も相次ぐなど、ロボットへの関心が高まっている。
同社は、実用的なロボットの開発により消費者の豊かな生活の後押しを行うととともに、今後も楽しみながらロボットに対する興味を持つきっかけになることを願い、学びの場の環境づくりやロボット授業などの子どもたちの支援と社会貢献及び地域創生の一助となるような取り組みを推進していくとしている。