東北大学が2年連続1位に!「THE世界大学ランキング日本版2021」発表
世界で最も権威のある英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(以下「THE」)が「THE世界大学ランキング日本版2021」を発表し、2020年に続き東北大学が総合ランキング1位に輝いた。本ランキングは2017年に第1回の発表が行われ、2021年で5回目。毎年9月にTHEが発表する世界版では「研究力」を軸に据える一方、日本版は大学の「教育力」に注目。THEのCKO(最高知識責任者)であるPhill Baty氏は、「東北大学は2年連続でトップに立った2番目の大学となり、素晴らしい成果を達成した」と評価した。
※順位横の「=」表記は、同順位であることを示している。同順位の場合はアルファベット順で掲載。
※「NR」は、2020版ではランキング対象校でなかったことを示す。
※詳細は「THE世界大学ランキング日本版」公式サイトにて。https://japanuniversityrankings.jp/
ランキング指標は、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野で構成。一般的な国内の大学ランキングは「入学時の学力」が軸になることが多いが、本ランキングは「学生の学びの質」や「成長性」に焦点を当てている。
2021年の総合ランキングでは、前述の通り東北大学が2年連続1位を獲得。東京工業大学(昨年同率3位)が2位、東京大学(昨年同率3位)が3位、京都大学(昨年2位)が4位にランクインした。また、大阪大学(昨年8位)は3つ順位を上げて5位となった。
近年、国内では高等教育に関する3つの改革(「高大接続改革」「大学教育改革」「大学経営改革」)が並行して進められている。今後、大学では経営・教育へのPDCAサイクルの導入とIRの活用などがますます必要になるとされている。また、18歳人口が減少する中、世界中の大学進学希望者に日本の大学の魅力を多様な側面から伝えていくことが重要とされている。
THEの目的は、本ランキングが「大学独自の魅力や特性を客観的に把握するツール」として大学改革のために活用されること。今後日本版ランキングが、国内教育改革の一つの指標となるとともに、国内外の進学希望者が大学を選ぶ際の参考指標となればとしている。