地域課題解決を通して事業創出を目指す山形県モデル事業が本格稼働!事業創出第1弾となる「地域人材育成」に取り組む一般社団法人最上イノベーションエクスキュートの設立を発表
公益財団法人山形県企業振興公社(山形県山形市)は、山形県の補助事業として推進する「ソーシャルイノベーション創出モデル事業(通称:Yamagata yori-i project)」において、活動の指針となる“アジェンダ”設定を実施。新規創業第1弾として、地域の子どもたちへの教育・育成支援を通じ、地域課題の解決を目指す一般社団法人最上イノベーションエクスキュート(山形県新庄市)を設立した。
同社が進めるyori-i projectは、データを基に取り組む課題解決手法「コレクティブ・インパクト」を軸に、地域課題の解決や、それに伴う新規創業・事業創出を活性化し、そのノウハウを他地域に転写することを目指すプロジェクト。推進するコーディネーターを県内の起業家等から登用しているほか、活動に共感した行政・企業・個人がボードメンバーとして参画している。
活動指針となるアジェンダ毎に「アジェンダ分科会」という活動グループが設定され、様々なテーマに対してボードメンバーが協同し、課題調査・実証実験・社会実装・事業化・創業等を行う。令和4年4月から活動を始め、県内で最も人口減少が進む最上地域をモデルエリアに指定。行政・企業・住民へのヒアリングやデータ分析を行なった。その結果を「地域にインパクトとして残るのか?」等の基準でまとめ、課題解決に取り組む活動指針となる「人」「産業」「健康」「地域資源の保全」「環境保全」の5つを“アジェンダ”として設定した。その内、アジェンダ「人」は“多様な地域人材の育成と創出”を目指すものであり、地域ヒアリング等から浮かび上がった「高等教育機会の減少」や「若者の域外流出」の課題に取り組み、未来の地域を牽引する多様性のある人材を生み出していくものとしている。
また、アジェンダ「人」に共感したボードメンバーのうち、最上地域の地元経営者や教育者が中心となり、一般社団法人最上イノベーションエクスキュートを設立したという。本法人は、地域の子どもたちに今より少しでも生きやすい世界・社会を残し受け渡すことを目的とし、子ども達の健全育成の先に、この地域で『都市経営』ができる人材の育成を行なっていくとしている。