地方の重労働ワーカーの負担軽減を目指して 株式会社りらいぶが山形県寒河江市で自社の機能性衣類を利用した実証実験を開始
身体機能改善の研究や商品開発を手がける株式会社りらいぶ(宮城県仙台市 以下りらいぶ)は、2023年5月9日から5月30日までの期間、山形県寒河江市の保育士を対象に、自社で手がける機能性衣類「リライブウェア」の着用による身体への影響について検証するため、実証実験を行っている。心身の負担が大きいとされる保育士の労働負担軽減の有用性を検証することで、労働環境問題などの課題解決への貢献を目指す。
りらいぶによると、リライブウェアは、筋肉を低刺激で活性化させる「間接テーピング®️」の技術が使われており、着るだけで身体効果を上げることや身体機能の回復が可能になるという。「林業・農業・漁業」「介護・保育」「土木・建築」といった重労働環境で働く人などにおすすめとしている。
今回の実証実験では、寒河江市の保育士に、2週間リライブウェアを着用し就労してもらい、着用前と着用後2週間の心身の状態について調査する。寒河江市の保育士が対象になったのは、今後、市では著しい人口減少が予測されており、心身ともに負担が大きい保育士の人材確保や労働環境の改善が課題となることが危惧される背景があるからだ。
保育士の心身負担の軽減や長く働ける環境作りを目的とし、リライブウェアを使用した実証実験に至ったとされる。
りらいぶでは過去にも地方自治体で同様の実証実験を行い、検証の結果、導入に至っているところも見られる。「今回の実証実験で得られるデータやフィードバックを蓄積し、同様の問題を抱える地域の課題解決に貢献していきたい」としている。