りんごを運搬する農業用AIロボットに草刈りアタッチメントが登場!東北大学発のスタートアップ企業「輝翠TECH株式会社」が開発

 東北大学発のアグリテックスタートアップ企業である輝翠TECH株式会社(宮城県仙台市)は、自社開発した農業用AIロボット「ADAM(アダム)」に装着する草刈りアタッチメントの初期生産モデルを開発したと発表した。

りんごを運搬する農業用AIロボットに草刈りアタッチメントが登場!東北大学発のスタートアップ企業「輝翠TECH株式会社」が開発

「ADAM」は、りんご農家の収穫を手伝うロボット。収穫したりんごのカゴを乗せてボタンを押すと、出荷場所まで自動で運搬し、収穫場所に戻ってくる。収穫している人の動きに合わせて追従する機能も備えている。

同ロボットによる草刈りの実現可能性を実証するとともに、農家からの需要の高まりに対応するため、数秒で簡単に着脱できる草刈りアタッチメントを完全自社開発した。既に、複数の農家から予約注文が寄せられているという。

今後は、外部の開発者と共同でアタッチメントを開発し、農薬や肥料の散布、収穫作業にも対応することを予定している。ロボットの作業は、同社の農場管理ツール「Newton」から遠隔で監視・管理することができるため、農家の作業効率向上に役立つという。

同社の代表を務めるのは、イスラエル生まれ、アメリカ育ちのブルーム・タミル氏。同氏は、東北大学で航空宇宙工学の博士号を取得した「宇宙ロボット」の専門家。研究で培ったロボット開発とAIの技術を生かして、少人数で大規模な農場を管理できるAIロボットを開発している。

同社では東北の農家とともに、農作業を効率化するロボットの開発に挑んでいる。今後も、農作業自動化のイノベーションを加速し、労働力不足と高齢化社会の課題克服を目指していくという。

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