宮城県女川町の離島・出島にフィンランドのスモークサウナを再現した自然循環型サウナ「JUURI SAUNA」がプレオープン!
株式会社JUURI(宮城県女川町)は、2024年12月19日、本州と離島・出島をつなぐ出島大橋の開通に合わせ、自然循環型サウナ「JUURI SAUNA」をプレオープンする。
同施設は、島にある放置林の間伐材を建材やストーブの薪として使用するなど、持続可能な運営が特徴。さらに、日本では珍しいフィンランド伝統の大型サウナストーブ「Aitokiuas-95(アイトキウアス)」を採用し、本場フィンランドのスモークサウナを再現した蒸気浴体験が可能だ。
運営費を募るクラウドファンディングも開始し、2025年春には併設の宿泊施設も開業予定である。訪れる人々に自然と共生する特別な体験を提供しながら、地域復興への貢献を目指す。
同施設は、東日本大震災で甚大な被害を受け、人口が約500人から92人にまで減少した宮城県女川町の離島・出島にあり、2024年8月に廃業した島唯一の宿泊施設「民宿いずしま」の敷地内に建設中だ。この出島は、40年以上の構想を経て本州と出島を結ぶ橋がようやく完成し、これまで1日3便の船便に限られていた交通手段が改善され、仙台駅から車で約1時間で訪れることが可能になる。
開業後は、島内の放置林から伐採された間伐材を建材や薪として活用する計画だ。さらに、薪を燃やした後に出る灰を森の土壌改善に役立てることで、自然の循環を促し、持続可能な運営と島の自然環境の再生と地域活性化に貢献する施設となることを目指す。
同施設の主な特徴としては、日本でも珍しいフィンランドのNarvi(ナルヴィ)社製の蓄熱式サウナストーブ「Aitokiuas-95(アイトキウアス)」を採用している。このストーブは、約500kgのサウナストーンを搭載しており、数時間かけて熱した石の余熱で柔らかい蒸気浴と、サウナの目の前には海が広がり、自然の音を聞きながら外気浴を満喫することができる。
さらに、水風呂には島の地下水を使用し、宮城県内で使われていた醤油樽を再利用。島ならではの素材と工夫が凝らされている。また、サウナ後に楽しめるサ飯(サウナ飯)として、自家製タコスやメキシコ料理の「ポークカルニータス」、出島近海で獲ったタコを使用したタコ飯も堪能できる。