株式会社グリーンエースが資金調達を実施&農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業に採択!アップサイクル食品の共創へ前進
未利用食品の活用に取り組む株式会社グリーンエース(山形県酒田市)は、新株を特定の第三者に割り当てて発行する第三者割当増資で、シリーズAの資金調達を実施したと発表した。
シリーズAとは、投資家がスタートアップに対して投資を行うフェーズの一つ。既に事業を開始しており、プロダクト(製品)が、マーケット(市場)にフィット(有益)している状態から、さらなるスケールアップを狙うための資金調達となる。
今回の第三者割当増資では、三菱UFJキャピタル株式会社(東京都中央区)、Future Food Fund株式会社(東京都品川区)、BPキャピタル株式会社(東京都中央区)がそれぞれ運営するファンドと、三菱食品株式会社(東京都文京区)が、新株の引受先となる。
株式会社グリーンエースは、野菜の色や香り、栄養成分を保持したまま粉末に加工する、乾燥粉末化技術を有している。この技術を活用すれば、規格外の生姜をドレッシングにする、にんじんの皮をふりかけにするといった加工ができるため、食べられる食品の廃棄削減に寄与することが可能だ。
また、同社では、小売企業や外食企業など、食品を提供する企業と協働して、アップサイクル商品を共創するプロジェクト「greenase」を展開中。同事業は、令和6年10月に農林水産省中小企業イノベーション創出推進基金事業(SBIRフェーズ3基金事業)に採択されたことから、未利用食品活用に向けた技術実証と、アップサイクル食品の試験販売のさらなる加速が見込まれている。