福島県の子どもたちに職業体験を通じた震災復興のイノベーションを! 「Out of KidZania in ふくしま相双 2025」が10月に開催
福島県相双地方振興局(福島県南相馬市)は、こども向け職業・社会体験施設「キッザニア」の企画運営を担うKCJ GROUP株式会社(東京都中央区)の監修のもと、「Out of KidZania in ふくしま相双 2025」を2025年10月25日(土)・26日(日)の2日間にわたり開催することを発表した。
同イベントは、キッザニアの街を飛び出し、子どもたちが地元の企業や産業に関わる仕事を実社会の中で体験できる取り組みである。
福島県では、東日本大震災と原子力災害による浜通り地域などの産業復興の一環として「福島イノベーション・コースト構想(以下イノベ構想)」を推進している。ロボット、エネルギー、廃炉、農林水産などの分野で新たな産業基盤の形成と産業集積や人材育成、交流人口の拡大を目指しており、本イベントは、地域の企業や団体と連携し、こどもたちのキャリア教育と地域の将来を担う人材育成に貢献することを目的とする。
4年連続開催となる同イベントの今年のプログラム内容は、福島ロボットテストフィールド(南相馬市)を中心に全30種類の仕事体験プログラムが実施される予定である。具体的には、東日本大震災・原子力災害伝承館にある展示室から震災資料の紹介をSNSに投稿する「伝承館広報の仕事」。リフト操作や車椅子介助を学ぶ「介護職員の仕事」、わさびを掘り起こしてパック詰めを行う「わさび生産者の仕事」など、地域に根ざした実践的な内容が用意されている。体験後には、専用通貨「イノベ」で給与が支給され、地域の提携店舗での買い物に使用できる。また、相双地域の魅力を紹介する「相双地域の魅力体験コーナー」も併設され、地域への理解促進を図る。
参加は事前予約制で、小学1年生から中学3年生までを対象としている。参加費はOut of KidZaniaでは、1プログラム単位500円(別途材料費が必要なプログラム含む)。相双地域の魅力体験コーナーは参加無料で入場は事前予約が不要。一部有料、事前予約が必要なコンテンツもある。
受付期間は8月22日(金)から27日(水)までで、専用Webサイトからの応募による抽選制である。