未利用野菜に新たな命を!山形県発のアップサイクルフードブランド「upvege」誕生

 株式会社グリーンエース(山形県酒田市)は、形やサイズが合わず市場に出せなかった未利用野菜の粉末加工やアップサイクル食品の開発・製造・販売、小売企業・外食企業・食品メーカー・自治体などとの共同開発事業を行い、“もったいない”を“おいしい”に変えるアップサイクルフードブランド「upvege(アップベジ)」を正式にリリースした。

未利用野菜に新たな命を!山形県発のアップサイクルフードブランド「upvege」誕生

同ブランドは、「未利用食品・野菜を廃棄物ではなく“素材”として再定義する」ことに挑戦し、「おいしいアップサイクル」をブランドミッションに掲げている。

核となるのは、東京農工大学やJA全農との共同研究から発展した独自技術「超高速乾燥粉末化プロセス」。生野菜を最短5秒で粉末化できるこの技術により、熱による栄養素・色味・香りの損失を最小限に抑えることに成功。
このプロセスで生まれる粉末素材は保存性に優れ、ドレッシング、パン、スープ、飲料、ふりかけなど、さまざまな食品への応用が可能となっている。

同社代表取締役・中村慎之祐氏は、「地域の農業を守りたい——その想いから大学時代に研究を始め、未利用野菜の粉末化に挑戦してきました。形や大きさが違うだけで市場に出せない野菜の価値を技術で輝かせ、農家・企業・生活者をつなぐ“捨てないものづくり”を広げていきたいと思っています。」と語った。

今後は企業・自治体・メーカー等との共同開発をさらに強化し、未利用野菜を活用した新商品の順次リリースを予定。
全国の生産地と連携した地域循環型のアップサイクルモデルを構築し、2030年までに「アップサイクル食品を一般食品市場の主要カテゴリー」として確立することを目指す。

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