東北地方のスタートアップ・ローカルゼブラのエコシステムを盛り上げるための地図 「東北スタートアップ・ローカルゼブラ地図2025」公開
スパークル株式会社(宮城県仙台市)は、東北地域におけるスタートアップおよびローカルゼブラのエコシステム強化を目的として「東北スタートアップ・ローカルゼブラ地図2025」を公開した。同地図は、東北全域で挑戦を続ける企業を地図内で可視化し、各地で活躍しているスタートアップ企業を一目で確認できるようになったものだ。

同地図作成の背景は、大きく二つある。一つ目は、「仙台・東北」が世界を見据えたスタートアップ拠点として新たな段階に入った点である。内閣府等が推進する「第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市」において、「仙台・東北スタートアップ・エコシステムコンソーシアム」が「グローバル拠点都市」に選定されたことで、仙台単独ではなく東北全体が連携し、東京・愛知・大阪・福岡と並ぶ国際的なスタートアップ拠点を目指す体制が整いつつある。
そして二つ目は、急成長やIPOのみをゴールとせず、地域課題の解決と持続可能な事業成長を両立する「ローカルゼブラ」という概念の広がりである。人口減少や高齢化、産業衰退といった課題を抱えている東北地方において、このモデルは地域特性と親和性が高く、実際に地域に根差した挑戦を続ける企業が数多く存在していることから、地図の作成につながっている。
同地図ではスタートアップに加えローカルゼブラも対象に含め、独自に設定した掲載基準に基づき、公開情報のリサーチやヒアリングを通じて選定された企業が地図上に名を連ねている。
スタートアップ企業の条件は、東北に本社を置き、2020年以降にエクイティでの資金調達実績があり、未上場・未売却であることを条件としている。ローカルゼブラ企業については、東北本社かつ設立から概ね10年程度の企業(インパクトを志向するファンドからの出資を受けている場合はこの限りではない)を対象とし、人口減少や産業衰退、医療、教育、環境、防災等地域課題への志向性、経営者や企業としてのメッセージ内に社会的価値や地域貢献といった社会的使命の明確性があること、地銀、自治体、大学、NPO、地域企業など地域内での共創・循環性のうち複数要素を満たす企業を対象としている。

