【山形・南陽発】着物アップサイクルブランド「OUNCHAN」 NYで初のランウェイ発表を実施
山形県南陽市を拠点に、着物文化を現代の装いへ再構築するアップサイクルブランド「OUNCHAN(おうんちゃん)」(代表兼デザイナー:渋谷純子)は、2026年2月14日(現地時間)、New York Fashion Week期間中に開催された「Global Fashion Collective X NEW YORK F/W’26」にて、初のランウェイ形式によるコレクション発表を実施した。当日は、コレクション「Mythic Birds(神話の鳥)」として12ルックを披露した。

今回の発表は、山形・南陽を拠点に取り組んできた、着物文化を現代の装いへ接続するものづくりを、国際的なファッションの舞台で提示する機会となった。発表した「Mythic Birds(神話の鳥)」では、留袖・訪問着・振袖・打掛など、長い時間を家族の物語とともに過ごしてきた着物地を用い、その背景にある記憶や手仕事の価値を、今を生きる服のかたち「Spiritual Couture(スピリチュアル・クチュール)」として提示した。今回のランウェイは、そうしたものづくりを地域の文脈にとどめず、世界へ届ける試みでもあった。ショー当日、発表直後に会場から大きな拍手が起こり、同ブランドの表現が国や言語を越える機会となった。
2026年2月26日付の主催者Global Fashion Collectiveによる公式プレスリリースでは、同ブランドは日本から参加した3ブランドの一つとして紹介された。同プレスリリースで、OUNCHANは日本の歴史的価値ある着物地を現代のシルエットへ再構築し、“記憶を着る”というコンセプトで国際展開を進めるブランドとして言及されている。また、SNS上でもショーへの好意的な反応や、日本発のブランドとしての誇らしさに触れる声が見られた。
同ブランドが大切にしてきたのは着物を単なるアップサイクル素材として扱うのではなく、その背景にある時間や記憶ごと受け継ぐことである。主催者側の公式な発信の中でも独自性が位置づけられたことは、OUNCHANにとって国際的なファッションの場で存在感を示す一歩となった。今後は言語や国を越えて日本の歴史的価値のある生地を現代のグローバルファッションへと接続することが期待されている。

