東北大学発スタートアップ・エーアイシルク株式会社が、総額3.2億円の資金調達を実施

エーアイシルク株式会社(宮城県仙台市)が、シリーズAファーストクローズとして総額3.2億円の資金調達を実施したことを発表した。

エーアイシルク株式会社は、2015年6月に設立された導電性繊維の開発製造販売企業。東北大学におけるシルクを用いた伝導性繊維のシード技術をもとに設立し、シルクのみならず、ポリエステル、綿、不織布、スエードなど様々なベース繊維素材に対して、染色技法を用いて伝導性高分子をコーティングする量産技術を確立。ベース繊維の素材感を損なわず、滑らかで肌触りの良い導電性繊維を電極として組み込んだ肌着等で生産情報を測定することや、導電性繊維を応用したウェアラブルセンサー、タッチセンサー等を製作している。

投資したのは、グローバル・ブレイン株式会社とエプソンクロスインベストメント株式会社が共同運営する「EP-GB投資事業有限責任組合」、呼吸・循環器系の医療機器をリードする「フクダ電子株式会社」、みずほキャピタル株式会社が運営する「みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合」、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社が運営する「THVP-1号投資事業有限責任組合」。

調達資金の使途は、2021年10月より量産を行っている宮城県内の自社工場の拡張・機能増強。さらに、海外市場向けマーケティング費用、ならびに組織内部体制の構築費用に充当する予定だ。

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