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人口がゼロになったまち、福島県南相馬で新しく酒蔵をつくる「haccoba」が、 Makuake限定で試験醸造酒を販売開始。日本酒にホップを使ったCRAFT SAKEを飲み比べ!

 株式会社haccoba(ハッコウバ・福島県南相馬市)は、東日本大震災による避難で人口が一時ゼロになった南相馬市小高区に、酒蔵 兼 バーを新しくオープン(2021年2月予定)するのに先立ち、9月15日より応援購入サイト・Makuake限定で試験醸造酒2種類を販売開始した。

 この試験醸造酒は、日本酒の製法をベースに、ビールの原料であるホップを加えたユニークなもの。東北の一部地域に伝わっていたとされる伝統製法「花酛(はなもと)」に基づいている。異なるホップを使ったタイプA・Bのセットで、どちらがおいしいかアンケートを行うことで、今後のメインプロダクトを決めていく企画も実施する。ちなみに類製造免許上の定義では「清酒(いわゆる日本酒)」ではなく、「その他の醸造酒」にあたる。清酒とは、米、米こうじを原料とし、漉したお酒のことで、「その他の醸造酒」というジャンルでは、発酵過程で上記以外の指定の副原料を使うことができる。「昔の酒づくりはもっと自由だったし、これからも自由な方が良い」という思いから、様々な副原料を使って自由な醸造スタイルを追求していくという。

 南相馬市小高区は、原発事故による避難指示区域に指定され、人口がゼロになったまち。今では徐々に交通機関や商店が戻っているものの、人口は震災前の約1/3程度にとどまり、風評による被害等も今なお残っているなど、課題は山積している。一方で見方を変えれば、ゼロからのまちづくりにチャレンジできる、世界的に見てもまれに見る最先端な場所であるともいえる。酒蔵が「新しいコミュニティ」の一つになること、お酒が「社会課題へ思いを馳せるツール」になることを目指し、「お酒というカジュアルな接点から、今なお続く社会課題に思いを馳せるきっかけをつくりたい」という。

※Makuakeプロジェクトページ
https://www.makuake.com/project/haccoba/

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