山形県米沢市でピンク色にライトアップされた「雪の桜」が開花 「東北一番桜よねざわプロジェクト」を開催し一足先に春が訪れた
地域の観光振興を担うプラットヨネザワ株式会社(山形県米沢市、以下プラットヨネザワ)と一般社団法人米沢観光コンベンション協会(山形県米沢市)は、山形県米沢市で開催された「第48回上杉雪灯篭まつり」において、2025年2月8日と9日の2日間「東北一番桜よねざわプロジェクト」を実施した。
本プロジェクトは、訪れた人々に東北の春の訪れを感じてもらうことを目的としている。「上杉雪灯篭まつり」は東北最大級の冬の祭りとして知られるが、人口減少や近年の小雪の影響によって、開催規模縮小の課題を抱えている。そこで、地域の伝統を次世代へ受け継ぎ、さらなる魅力を伝えるために、2024年から「東北一番桜よねざわプロジェクト」がスタートした。
2024年12月、雪灯篭まつりの会場である上杉神社境内・松が岬公園にある赤い橋「菱門橋」が老朽化により崩落した影響で今年は安全を最優先し会場を変更してライトアップを実施した。
開催期間中、桜の木々がピンク色にライトアップされ、降り積もった雪がまるで満開に咲き誇った桜のように見えることから、多くの来場者が足を止めて写真撮影を行うなど春の訪れを感じる新しいフォトスポットになった。
また、今年初の試みとして、会場内にある文化施設「伝国の杜」では、訪れた人々が願いごとを書いたメッセージカードを桜の木を模したボードに飾る「みんなで咲かせる!願いの桜」が実施された。
メッセージボードの横には、冬のうちから花を咲かせる桜として知られる「啓翁桜」を展示し、春の訪れを皆で共感できるスペースとしても活用された。2日間の開催でボードは「満開」となり、来場者の心に残る特別な展示となった。
伝国の杜での展示終了後は、米沢観光コンベンション協会で本物の桜が咲く4月中旬まで掲示予定だ。
さらに、地元の花屋「花の店艶」協力のもと、上杉神社の手水場を美しく彩る「花手水ライトアップ」も実施された。桜をはじめ、さまざまな色の花々と光が手水場を飾り、厳しい寒さの中で訪れる参拝者を温かく迎えた。
「東北一番桜よねざわプロジェクト」は、冬の祭りの新たな魅力を引き出し、地域の子どもたちや若者たちに祭りの意義を伝え、地域外からの関心も高めるためにも、今後も継続して実施される予定である。