東北のスタートアップムーブメントを形作る『TOHOKU GROWTH Accelerator Demo Day』 ピッチイベントのオーディエンス賞は「ゼンシン」の障害児向けサッカー事業に!
スタートアップ5社が資金調達や事業連携を目指す「Demo Day」
ベンチャー企業を支援する一般社団法人MAKOTOと仙台市が共同運営する『TOHOKU GROWTH Accelerator Demo Day』が2月24日、仙台市青葉区アエル多目的ホールで開催された。
「Demo Day」のメインとなるのは、スタートアップの集中支援プログラム「TOHOKU GROWTH Accelerator(東北グロースアクセラレーター)」に採択された企業によるピッチイベント。
「東北グロースアクセラレーター」は東北のロールモデルとなる企業の創出とエコシステムの構築を目的として、スタートアップ企業と中小企業を対象に「大学研究シーズ」「ICT」「既存産業でのイノベーション」「東北の強みを活かした事業」に関する新規事業を集中支援していく取り組みで、今回はその総仕上げとして採択企業がプレゼンテーションを行い、資金調達や事業連携の獲得を目指す。
最も共感を集めた「オーディエンス賞」には株式会社ゼンシンの「発達障害の子ども向けサッカー教室」
ピッチイベントでは、5社が登壇。来場者の投票で選ばれる「オーディエンス賞」に輝いたのは、サッカースクールを運営する株式会社ゼンシンの「発達障害児が対象のサッカー教室」。同社の前田社長は、「小さな時から身体を動かす楽しさを感じることで、生きる自信に繋がる」と想いを伝え、事業を全国に展開していく構想を明らかにした。
その他、株式会社チェンジ・ザ・ワールドが「スマートフォンで1ワットから太陽光発電所のオーナーになれる新たな資産運用」、株式会社クラウドセンスが「妊娠早期からの陣痛が子宮筋電図として計測可能なAI+クラウド型胎児心電」、株式会社ZIGは「Vtuber活用のプランニング」、株式会社フリーバルは「エンターテイメント業界に特化したゲームコンテンツの再生」について、事業の将来性をアピールした。
東北からのイノベーションを掲げる各社と審査員たちの白熱した質疑応答に、多くの来場者が真剣に耳を傾けていた。
「SENDAI for Startups! 2019」最終日 スタートアップで東北を熱く!
ピッチイベントの後には、複数のトークイベントが開かれ、40を超える登壇者が「スタートアップ」をテーマに、東北の現況や課題を語り合った。イベント会場には、仙台市内の企業を中心に多くの出展ブースが設けられており、各社のサービスを体験したり、登録・購入したりする来場者も多く見られた。
また、仙台市とフィンランド・オウル市が連携して行うスタートアップイベントも同時に開催。来月3月にオウル市で開催される氷の湖の上でのピッチイベント「Polar Bear Pitch」への出場権をかけて、東北の若手起業家6名が参加した。当日は氷のプールやマスコットなどを用意してフィンランドのオウルを再現。プレゼンの結果、funky jump株式会社が日本代表に選ばれた。
今回のイベントは、3日間の日程で行われた地方最大級の起業家の祭典「SENDAI for Startups! 2019」の最終日の開催。終了後に行われた交流会でも、経営者やVCなどの起業関係者が積極的に情報交換を行うなど、東北の起業家の活躍に多くの人が期待を寄せた。
「TOHOKU GROWTH Accelerator Demo Day」イベント概要
■開催日
2019年2月24日(日)
■主催
仙台市・一般社団法人MAKOTO
■共催
せんだい創業支援ネットワーク
■登壇者(敬称略)
オープニング・司会 ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア 学長 伊藤 羊一 一般社団法人MAKOTO 代表理事 竹井 智宏 〈オープニングアクト〉 UQiYO(ウキヨ)
〈オープニングセッション〉
「平成最後のスタートアップ談義 ~これからのスタートアップはどう変わるのか?~」
株式会社GO 代表取締役 PR/Creative Director 三浦 崇宏
WAmazing株式会社 代表取締役 加藤 史子
一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会 会長 株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ マネージング・パートナー 仮屋薗 聡一
ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア 学長 伊藤 羊一
一般社団法人MAKOTO 代表理事 竹井 智宏
〈東北グロースアクセラレーター採択起業家によるピッチ〉
採択起業家 株式会社ZIG 代表取締役 小泉 拓学(福島県郡山市)
株式会社クラウドセンス 代表取締役 冨田 尚(宮城県仙台市)
株式会社ゼンシン 代表取締役 前田 忠嗣(宮城県名取市)
株式会社フリーバル 代表取締役 小野 潤一郎 (東京都渋谷区)
株式会社チェンジ・ザ・ワールド 代表取締役 池田 友喜(山形県酒田市)
ピッチの審査・コメンテーター
gCストーリー株式会社 代表取締役 西坂 勇人
株式会社ブラッククローキャピタル 代表取締役 /株式会社アナムネ 代表取締役 菅原 康之
プロトスター株式会社 代表取締役COO 栗島 祐介
株式会社経営共創基盤 マネジャー 山下 翔
Full Commit Partners 代表パートナー 山田 優大
〈15:55-16:40 並行プログラム〉
【メインステージ】
パネルディスカッション「スタートアップと知財戦略」
IPTech特許業務法人 副所長 湯浅 竜(元 株式会社ドワンゴ)
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 木本 大介
IPTech特許業務法人 特許技術本部 本部長 佐竹 星爾(元 株式会社コロプラ 知財担当)
【サブステージ】
Polar Bear Pitching Sendai in Japan – the startup ice challenge フィンランド共和国オウル市で開催される「Polar Bear Pitch」への出場をかけた、東北の若手起業家6名のピッチ
〈ピッチ登壇者〉
ザミラ株式会社 高野 真一
株式会社UPTORY 歌川 貴之
Share Sence 藤波 純
株式会社hyoi 渡邉 輝
funky jump株式会社 青木 雄太 株式会社prezy 高橋 佑熙
〈16:55-17:40 並行プログラム〉
【メインステージ】
パネルディスカッション「スタートアップと人材」
株式会社epi & company 代表取締役:松橋 穂波
株式会社サーキュレーション コンサルティング本部 東北エリア責任者 横谷 尚祈
事業開発プランナー兼コピーライター 宮川 洋
仙台市経済局地域産業支援課 企業支援係長 高橋 慶太
【サブステージ】
パネルディスカッション「スタートアップと都市」
株式会社Granma 代表取締役 株式会社reblue共同代表 本村 拓人
ヤマモ味噌醤油醸造元 七代目 高橋 泰
仙台市経済局産業振興課 起業・創業支援担当主任 白川 裕也
〈17:55-18:40 並行プログラム〉
【メインステージ】
海外起業家によるスペシャルトーク ラウンドゼロ社CEO/フィンガーソフト社、パブリッシング副責任者 Daniel Rantala(ダニエル・ランタラ)
【サブステージ】
パネルディスカッション「スタートアップとデザイン」
株式会社ニューロマジック 取締役執行役員 木村 隆二
アンカーデザイン株式会社 代表取締役 木浦 幹雄
富士通デザイン株式会社 ベンチャー協業支援デザインパートナー 志水 新
■東京開催
「TOHOKU GROWTH Accelerator Demo Day」 日程: 2019年2月21日(木) 会場: NTTドコモ・ベンチャーズ
■公式URL
https://tohoku-growth-ap.jp/demoday#prog