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株式会社日本農業が青森の有限会社ヤマナリ西塚の全株式を取得!事業シナジーにより、りんごの販売金額100億円達成を目指す

 りんごを始めとした、日本産青果物のバリューチェーン構築を行う株式会社日本農業(東京都品川区)は、りんご仕入販売を営む有限会社ヤマナリ西塚(青森県青森市)の全株式を取得することで最終合意し、株式譲渡契約を締結した。

 背景には日本の農産物は品質面において、他国産に対し高い競争優位性を有している一方で、バリューチェーンの各ポイントが小規模に分断され、世界で戦うコスト構造を有していないことが課題としてある。現在、日本農業はりんごの生産領域において、慣行栽培の三倍の生産性を有する「高密植栽培」を日本最大規模で展開している。また、選果・梱包プロセスにおいては、より生産性の高いバリューチェーン構築のため、最新鋭の選果設備を導入し、大規模化を進める計画を進めている。

このような事業背景の中で、本件出資に至ったとし、以下の事業シナジーを見込んでいるという。
・日本農業とヤマナリ西塚のりんご流通金額が合算されることで、規模を拡大し、より生産性の高い最新テクノロジーを活用した選果設備の活用が可能となること。
・日本農業関連会社の園地とヤマナリ西塚の選果場は同エリアにあり、りんごを選果・梱包する際の拠点として双方に最適なロケーションであること。
・ヤマナリ西塚が従業員の雇用維持を前提に事業承継を検討していたところ、日本農業のりんご事業拡大方針と合致し、双方にとってWin-Winの提携となること。
※ヤマナリ西塚は独立した法人として存続し、全従業員の雇用、及び取引先との関係は維持する方針としている。

 ヤマナリ西塚のグループ化により、日本農業全体の年間りんご取扱量は50万箱(約1万トン)、青森事業所の従業員は100人(含むパート従業員)規模になるという。青果物の中でも最重要輸出品目であるりんごのバリューチェーンを改革し、生産性、競争力を高め、日本の農業の可能性を示す象徴的な事案を今後も創出していくという。また、日本農業は2026年に、りんごの販売金額100億円の達成および、50億円以上を輸出で創出することを目指すとしている。

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