「THE世界大学ランキング日本版2020」 東北大学が初の総合1位！

　世界でもっとも権威ある英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」（以下「THE」）が発表した「THE世界大学ランキング日本版2020」で、東北大学が総合ランキング第1位にランクインした。東北大学が1位を獲得するのははじめて（2019年度3位）。THEのCKOであるPhill Baty氏によると、東北大学が1位になった理由は「教育成果の評判調査スコアの大幅な変化のほか、多くの改善が挙げられる」という

　昨年に続き、ランキング指標は「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野で構成され、本ランキングは学生の学びの質や成長性に焦点を当てていることが特徴。今回の大学ランキングについては、278大学が対象となり、2020年の総合ランキングで初めて東北大学が1位になった他、京都大学（昨年1位）が2位に、東京大学（昨年2位）と東京工業大学（昨年7位）が同率3位、続いて5位に九州大学（昨年4位）、6位に北海道大学（昨年同率5位）がランクインとなった。

※順位横の「＝」表記は、同順位であることを示している。同順位の場合はアルファベット順で掲載。
※「NR」は、2019版ではランキング対象校でなかったことを示す。
※詳細は「THE世界大学ランキング日本版」公式サイトにて。https://japanuniversityrankings.jp/

　「THE世界大学ランキング日本版」は、ベネッセグループとTHEが業務提携し2017年3月から発表されており、今年で4回目。世界版ランキングが「研究力」を軸にする一方、日本版では大学の「教育力」が評価されている。

　現在日本では、高等教育に関し「高大接続改革」「大学教育改革」「大学経営改革」の3つの改革が進められている。このような中、THEとベネッセグループは、大学独自の魅力や特性を客観的に把握するツールとして、本ランキングの改善を重ねながら育てていく意向を示し、日本の大学教育改革の指標となるとともに、大学進学希望者の大学選びの一助になればとしている。