ユニバーサルなコミュニケーションで福祉施設の衛生管理の習慣化を目指す「GRAM PROJECT」発足!東北関係者・企業が参画
株式会社ヘラルボニー(岩手県花巻市)は、コミュニケーションの力で福祉施設における衛生管理の習慣化を目指すプロジェクト、「GRAM PROJECT」の立ち上げを発表した。
発足のきっかけは、新型コロナウィルス感染症のクラスター発生が、障害者福祉施設で多発したことだ。同社は、知的障害者の方々にとって文字による情報伝達はハードルが高く、手洗いやうがいなどの感染防止策が十分に理解されていなかった可能性があると分析。そのため、福祉施設における感染拡大が起こらないよう、衛生管理の習慣化を目的とした本プロジェクトを立ち上げるに至った。
プロジェクトは、東北に拠点のあるパートナー企業および専門家を含めたチームで実行。活動第一弾として、自閉症の方がいる家庭でよく使用される「絵カード」を発展させた、ビジュアルコミュニケーションツールの開発を行う。言葉を介さなくても、絵カードを見てもらうだけで衛生管理の方法が理解しやすいのが特徴だ。
テスト運用段階では、道路標識をモチーフに手洗いなどの行動を促すものと、キャラクターを通じたコミュニケーションを図るものと2種類のツールを準備。5月25日より全国の福祉施設でテスト運用が開始される。現場からのフィードバックと改善を元に、本展開を目指すとしている。