てんかん患者の最適な薬剤選択をAIで支援!東北大学大学院生チーム「perple」がクラウドファンディングを開始
AIでてんかん患者の最適な薬剤選択を支援する東北大学大学院生チーム「perple」は、東北大学基金が実施する学生主導のプロジェクトを応援するクラウドファンディング「ともプロ!2024」内にてクラウドファンディングを開始した。同プロジェクトは初日で目標金額50万円を達成し、現在はセカンドゴール150万円の達成を目指している。
てんかんは、全世界で100人に1人が発症する一般的な脳疾患で、患者の生活に大きな影響を与える病だ。中でも、薬剤抵抗性のてんかんは30%を占め、複数の薬剤を組み合わせても発作を抑えきれないケースが少なくない。
現在、医師は年齢や性別、脳波などの情報をもとに最適な薬剤を選択しているが、組み合わせを模索するなかで発作が増えてしまったり、重篤な副作用が出てしまったりすることもある。この課題に対して「perple」は遺伝情報やタンパク質、脳波などの生物学的情報を含む「マルチオミックス」を活用したAIの開発に取り組んでいる。
クラウドファンディングの期日は2024年11月30日まで。集められた資金は、薬剤選択支援AIのプロトタイプ作成に向けた、てんかん患者の遺伝情報を含むマルチオミックスの解析費用に充てられる予定となっている。