仙台市から全国へ地域とスタートアップの未来を拓く「スパークル1号ファンド」約10億円でファイナルクローズ
スパークル株式会社(宮城県仙台市)は、「スパークル1号投資事業有限責任組合」を約10億円の規模でファイナルクローズした。
このファンドは、地域とスタートアップの共創による新しい産業の創出と地域振興を目指すもので、2023年9月22日に設立され、10年間の存続期間が設定されている。主にシードからアーリーステージのスタートアップ企業を対象に、地域発・地域着の13社への投資を既に実行しており、地方経済の活性化を図る取り組みが進行中である。
今回のファイナルクローズに際しては、地域金融機関である東邦銀行が新たにファンドに参画し、地域企業や個人投資家など25者が有限責任組合員(LP)として参加した。この幅広い協力体制を背景に、地域経済への波及効果が期待されている。
同ファンドは地域経済の持続的な発展を目指し、地域発のスタートアップ企業を中心に支援することを目的としたファンドだ。東北地域のスタートアップエコシステム発展に貢献することを目的に、10億円規模で組成された。
投資対象として地域企業との取引や新規事業創出を目指すプレシード~アーリー期のスタートアップであること、Web3.0や研究開発型のスタートアップなど地域独自の資源を活用したプレシード~アーリー期のスタートアップの2点とし、同ファンドにはこれまでに13社の投資を実行した。このファンドに地域金融機関である東邦銀行が加入したことにより、投資活動ならびに地域企業への貢献、投資先企業への経営支援や事業連携の可能性が広がっている。
また、同ファンドは海外を拠点とするスタートアップへの投資も行っている。例えば、オランダ本社のWeb3スタートアップとの連携を通じて、地域企業と国際的な事業展開を推進する取り組みが進められている。
同ファンドは、地域企業との結びつきによるスタートアップ支援と、地域独自の資源を活かした新規ビジネスモデル創出による地域社会への貢献を目指す。