電力の地産地消スキーム構築へ!宮古市産の電力で走る路線バスの運行がスタート
岩手県宮古市内の太陽光発電設備で発電された電力を活用した路線バスの運行が、2024年11月21日から同市内でスタートした。
岩手県宮古市、岩手県北自動車株式会社(岩手県盛岡市)、宮古新電力株式会社(岩手県宮古市)、株式会社みちのりホールディングス(東京都千代田区)、株式会社ケー・シー・エス(東京都文京区)の5者が参画する「宮古市版シュタットベルケ地域課題解決推進プラットフォーム」が主体となって実施している。
「宮古市版シュタットベルケ」とは、宮古市が再生可能エネルギー事業に出資して得た収益などを「再生エネルギー基金」に積み立て、公共交通や子育て、教育といった地域課題の解決のための財源として活用する仕組み。エネルギー事業の利益を市民へ還元し、よりよい市民サービスを提供するとともに、エネルギーの地産地消による自立的な地域経済の構築を目指している。
同取り組みは、「宮古市版シュタットベルケを活用した電力の地産地消による電気バス運行事業」として、国土交通省の公募型補助事業である「共創・MaaSモデル実証プロジェクト」に採択されている。実証事業を通じて、市民のバス利用促進および「宮古市版シュタットベルケ」の推進という二つの効果を見込んでいるという。