岩手県陸前高田産ぶどうを使用したワタミ初のワインが完成!試飲会も開催
ワタミ株式会社(東京都大田区)の子会社であるワタミオーガニックランド株式会社(岩手県陸前高田市)は、2025年2月4日に関係者を招き、陸前高田ワタミオーガニックランドにてワインの試飲会を開催した。
同社は、2021年4月29日の開業以来、陸前高田市の復興の象徴としてさまざまな農業プロジェクトを展開してきた。その一環としてワインづくりにも取り組み、約7,000㎡の敷地に500本のぶどうの苗を植栽し、長期的なワイン生産の基盤を築いている。本プロジェクトは、一次産業(ぶどう生産)、二次産業(ワインの加工)、三次産業(販売)を組み合わせた6次産業モデルの確立と地域経済の活性化を目的としている。
今回の試飲会では、2024年9月に収穫されたぶどうを使用し、岩手県大船渡市のワイナリーに委託して醸造したワインが披露された。約330本のワインが生産されており、陸前高田産ぶどうの風味を生かした仕上がりとなっている。2月より「0からワインをつくる会」の会員向けに提供予定だ。
同社が保有するワインづくり環境としては、有機農業と循環型社会の実現を目指し、岩手県陸前高田市に総面積約23ha(東京ドーム5個分)の土地を活用した同施設にてぶどうを栽培している。土壌が少なくても栽培可能な方法として「根域制限栽培(ポット栽培)」を採用しており、この手法は、ぶどうの根を限定されたスペースで育成することで、より効率的な栽培を実現するものである。
さらに、土地を有効活用するために、ぶどう畑の上空に太陽光パネル「ソーラーシェアリング」を設置し、雨よけと発電の役割を両立させることで、ぶどうの生育環境を向上と園内へ発電された再生可能エネルギーの活用も行う。
同社は、農作物の生産から加工、販売までを一貫して行い、ワインづくりを含め農場、牧場、野外音楽堂、発電施設などを設けることで、ワタミグループが掲げる再生可能エネルギーを活用した循環型6次産業モデル「ワタミモデル」の具現化を目指している。