【福島県大熊町】世界初となるダイヤモンド半導体工場が2026年から稼働予定!3月末には建設に向けた地鎮祭を実施
大熊ダイヤモンドデバイス株式会社(北海道札幌市)は、ダイヤモンド半導体の量産化に向けた世界初の工場として、福島県大熊町に「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」の建設を開始する。
同工場で製造するダイヤモンド半導体は、既存半導体に比べ、高周波特性や大電力効率、放熱性などの面で大幅に優れており、次世代通信技術「6G」の実現に不可欠ともいわれている。また、高放射線や高温・低温といった極度環境下でも正常に動作可能なことから、原子炉内や宇宙空間といった過酷な環境での活用が期待されている。
同社は、福島第一原子力発電所の事故を契機に、創業前から10年以上にわたって研究開発を継続。独自の知見と実績を蓄積してきた。現在は、廃炉措置が進む原子炉内での中性子線量を計測する「臨界近接監視モニタシステム」や、原発・宇宙・防衛市場向けの「ダイヤモンド半導体アンプ」などの開発を進めているという。
2025年3月27日には、工場の建設に向けて地鎮祭を開催。国や県、施工業者など、70人以上の関係者が出席し、工事の安全を祈願した。
また、同社では、工場の稼働に伴い、地元をはじめとした20人以上の雇用・移住を計画している。ダイヤモンド半導体開発の加速に加え、地域のにぎわい創出も目指していくという。