廃棄果実に新たな命を!大河原町産梅とりんごを使ったプレミアジャム誕生

 宮城県大河原町で廃棄予定だった完熟梅と規格外りんごを原材料に使用した「大人のためのプレミアジャム」が誕生した。地域創生を事業の柱とするレッドホースコーポレーション株式会社(東京都墨田区)が、宮城県仙台市の創作ジャム専門店salzと共同で開発し、6月22日に開催された「第16回おおがわら梅まつり」で初披露された。

廃棄果実に新たな命を!大河原町産梅とりんごを使ったプレミアジャム誕生

同プロジェクトは、町内で年間500kg以上も廃棄されていた完熟梅の活用を模索していた堤梅団地代表からの相談がきっかけ。町とレッドホース社が連携し、廃棄予定だった梅を買い取りピューレ化する取り組みを開始した。さらに、町内唯一の果樹園である斎藤果樹園で大量に発生する規格外りんごにも注目し、アップサイクル商品の開発が進められた。

同社は地場産品の新たな価値を創出すべく、素材の持ち味を最大限に生かした商品開発を推進。「驚きと発見」のあるジャムを目指し、原料と副原料の絶妙な組み合わせを得意とするsalzに製造を依頼。試行錯誤の末、くつろぎのひとときを彩る5種のプレミアムジャムが完成した。

ラインナップは以下の通り。
・「梅ジンジャー×ローズマリージャム」:酸味とスパイスの調和が特徴。爽やかな後味が印象的。
・「梅ジンジャー×シナモンジャム」:芳醇な香りと控えめな甘さで、大人の味わい。
・「りんごバター」:完熟ふじりんごと上質なバターを合わせたなめらかな口当たり。
・「りんご×ほうじ茶ジャム」:和の香ばしさと果実の甘みが融合。
・「りんご×ほうじ茶バター」:ほうじ茶とバターがりんごの酸味を包み込む上品な仕上がり。

価格は税込1,050円〜1,100円で、大河原町内の「とんとんの丘 もちぶた館」でも販売中。来場者からは「初めての味で美味しい」といった声が寄せられている。

同社はふるさと納税のサポート業務をはじめ、全国50以上の自治体と連携し100種以上の商品を開発している。地域資源を活かしたブランド化や販路拡大も支援し、地域経済の活性化を図っている。今後も地域と共創する商品開発を通じ、地元の食文化や生産活動の継承に寄与していく考えだ。

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