裏千家14代家元夫人の依頼品が令和に復活 国産平目入り笹かまぼこ「秘造り」数量限定発売

 創業90周年を迎える阿部蒲鉾店(宮城県仙台市)は、国産平目を贅沢に使用した極上笹かまぼこ「秘造り(ひづくり)」を、10月10日より数量・期間限定で販売する。1978年、茶道裏千家14代家元夫人・千嘉代子さんの「至高の笹かまぼこを」との依頼を受けて誕生した特注品が、半世紀近い時を経て復活する。

裏千家14代家元夫人の依頼品が令和に復活 国産平目入り笹かまぼこ「秘造り」数量限定発売

同商品は、阿部蒲鉾店が創業当時から受け継ぐ伝統の技を結集した逸品。白身魚の王と称される国産平目を使用し、淡泊ながら深い旨みを引き出した。透き通るような白身は笹かまぼこに最適とされ、熟練職人が一枚ずつ丹念に焼き上げることで、芳醇な香りと上品な食感を実現している。

今回の復刻版では、創業90年の節目にふさわしく、当時の製法と精神を継承しつつ現代の技術を融合。国家資格を持つ職人が素材の状態を見極めながら仕上げることで、伝統の味を再現した。大量生産が難しいため、数量限定の希少な商品となる。

商品は単品(1枚40g、税込450円)と10枚入りギフトセット(税込4,940円)の2種類を用意。いずれも要冷蔵で、賞味期限は約1週間。阿部蒲鉾店本店のほか、仙台市内の主要百貨店やエスパル仙台店などで販売される。また、通販受注センターおよび公式オンラインショップでも予約を受け付ける。

同店は1935年創業。「仙台名産 笹かまぼこ」の名付け親として知られ、近年では「吟撰笹」がジャパン・フード・セレクションでグランプリを獲得、「チーズボール」も同賞を受賞するなど高い評価を得ている。創業から90年、同社は「美味しさ」と「健康」を両立する商品づくりを目指している。

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