【連載企画/第3回】2月24日『DA・TE・APPS!2020』開催直前!未来を創る東北学生たちが本気のビジネスを企画
半年間の集大成となるプレゼンに学生たちが挑む!
まずこれまでを振り返ると、2019年9月に行われた企画オリエンテーションで、5チームが企画をプレゼン。株式会社KVPの荻谷聡氏、REAPRA Venturesの佐藤克唯毅氏やグローバルラボ仙台のメンター陣から実用性を含めたフィードバックを受け、本番に向けて各チームがスタートを切った。
11月の中間報告会では、当日も審査員を務める元グローバルラボ仙台GMで株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ篠原敏也氏が審査を行った。各チーム、第一回企画オリエンテーションから企画内容のブラッシュアップを重ね、中間報告会で想いを込めた企画をプレゼン。篠原氏はビジネスとして成り立つか細かく意見を述べ、ここでは1チームが落選した。その後、さらに1チームが離脱し、ITコンテスト部門では4チームが当日にプレゼンを披露する。今回では、そんな追い込みをかける学生たちの様子や2月24日当日の見どころを紹介したい。
6回目となる東北最大級のITコンテスト『DA・TE・APPS!』
今年開催が6回目となる東北最大級のIT・ゲームコンテスト『DA・TE・APPS!2020』は、2月24日に仙台国際センターでITコンテストとゲームコンテストの二つの部門に分かれて開催される。
IT部門では、本選に辿り着いた仙台市内の大学および専門学校生の3チームが、半年間かけて企画から開発まで行い、身近な課題をITで解決する作品を発表。課題解決性、アイディア性、ビジネス性の軸で、審査員の評価によって最優秀賞が決定する。ゲームコンテスト部門では、東北6県の学生を対象としたフリー部門と仙台市内の専門学生やフィンランド・オウル市の学生が参戦するGLS for Education部門に分かれている。フリー部門では、一次審査を通過した3チームが審査員であるゲーム業界のプロフェッショナルを前にプレゼンを行う。ゲーム性、アイディア性、デザイン性、ビジネス性の評価軸で審査を行い、東北で一番おもしろい2020年新作ゲームを決定する。一方で、GLS for Education部門では、学生が社会人になる前に、お金を稼ぐことやビジネスを学ぶことを重視し、ゲーム販売収益で最優秀賞が決まる。各部門の最優秀賞チームへは賞金30万円が渡され、昨年出場したチームではGLSへの参加をひとつのきっかけとして起業に踏み切った学生もいる。今年もどんなプレゼンが行われるか目が離せなくなりそうだ。
■東北最大級のITコンテスト『DA・TE・APPS!2020』
日程:2月24日(月・祝)11:00~17:40
場所:仙台国際センター(宮城県仙台市青葉区青葉山無番地)
主催:グローバルラボ仙台、仙台市、仙台アプリコンテストDA・TE・APPS!実行委員会
協力:仙台ゲームコート
IT部門コンテスト審査員一覧
ゲームコンテスト審査員一覧
各チーム優勝を目指し、企画するサービスの開発に全力を尽くす
中間報告会で勝ち残ったIT部門3チームの学生は本番に向けて準備を進めているが、これまでの道のりは大変だったことが多いと話す。特に企画立案に苦労したと答える学生が多く、「どのようなニーズを満たして、社会に貢献できるのか」という本質的な部分の言語化が難しく、時間をかけて話し合ったと語る。また、あるチームではアプリ開発経験のないメンバーが大半だが、それぞれの得意分野を活かして企画開発に取り組み、チーム一丸となって優勝を目指す。
2月24日当日まであと約1か月。この期間をどう過ごすかが、優勝へのカギとなるだろう。本番へ向けては「本気で優勝したい!」、「学生ならではの視点を活かしたプレゼンをしたい」という強い意気込みを語る学生たち。当日は彼らの成長の軌跡とともに、東北の明るい未来が感じられるプレゼンを見ることができそうだ。
『DA・TE・APPS!2020』本番の見どころと魅力とは!?
『DA・TE・APPS!2020』の魅力は、何と言っても学生たちが主役であることだ。近年、スマートフォンやタブレット端末などの普及が進み、今では日々の生活と密接に結びついているサービスもある。そんなデジタルネイティブ世代の学生たち自らが考えたアプリサービスのプレゼンは、未来を担う原石となる可能性が十分にある。また、ゲームコンテストには仙台市と提携するフィンランドの学生たちも出場する。東北や日本という枠を超えて、どんなプレゼンが披露されるのかこちらも楽しみだ。
さらに、特別審査員がIT業界やゲーム業界の第一線で活躍する有識者たちであることも見どころの一つだ。学生目線での評価ではなく、実際にビジネスとして成り立つかで審査を行い、将来的な価値についてどんなフィードックが展開されるかにも注目だ。2月24日は業界・職種・年齢問わず多くの人が仙台国際センターへ足を運び、熱い学生たちのプレゼンバトルを楽しむとともに、未来の東北やIT・ゲーム業界について考えを巡らせてみるのも面白いはずだ。
前回(第2回)記事はこちら
協力:グローバルラボ仙台