【秋田県】第三セクター方式企業&社会課題をテクノロジーで解決する「なるテック」が創業!|人口2,450人の東成瀬村を地方創生のモデルケースに

 東成瀬テックソリューションズ株式会社(秋田県東成瀬村)は、令和3年10月の創業を発表した。同社は、「日本の社会課題をテクノロジーで解決すること」を経営目的として設立した、秋田県東成瀬村が出資する第三セクター方式企業だ。社名は、「東成瀬村から、゛技術的な(Tech)課題解決策(Solutions)“を提供する」ことから成り、親しみやすいよう「なるテック」という通称も名付けられている。

 同社は、主に若年層のIT専門職未経験者を採用、ステップに応じた研修を実施することでプロフェッショナル人材に育成し都心からリモートで仕事を受注することで、事業拡大していくプランを立てている。最終的には、都市部から地方への人口の流れをつくり、生活コストが安く子育て支援が充実している地方で都市部水準の仕事ができる村を目指す。従業員側のメリットとしては、給料を得ながらIT系専門職として最先端の技術を学び、手に職をつけられるほか、時間や場所の自由を得られることなどが挙げられる。

 一方、出資元である東成瀬村は、秋田県南部に位置する人口約2,450人の自然豊かな村だ。小学校学力テストが全国1位の常連であり公教育のレベルが高いこと、子育て支援が充実しており、子ども・ファミリー世帯に優しい村として振興を続けている。また、日本有数の豪雪地帯としてスキー場があるほか、仙人の郷としても知られ、村公式の修行体験イベントも開催される。

 しかし、裏では近年の目覚ましいデジタル社会の発展に伴い、自治体の対応に莫大な財源のほか事務に精通している人材を要しているという現実があり、同村においても新しい時代に対応するための政策や施策の運営・企画に新たな視点が求められ、「東成瀬村応援団」制度により定住者・移住者を募集し村の振興のための意見を集めるなどの対策をとってきた。今回、上述の対策からさらに次のステージに進むことが課題であると考えられていたタイミングで、人材育成企業である「なるテック」設立の趣旨を確認。これまで同村でも人材育成を推進してきたことなどもあり、村議会の議決を踏まえた上で出資するに至った。

 同社は、5年後に従業員数100名のプロフェッショナル集団になることを目標に掲げるとともに、官民連携の上「地方創生」に寄与する意志を示しているとしている。

■会社概要
会社名:東成瀬テックソリューションズ株式会社(Higashinaruse Tech Solutions Co., Ltd)
通称   :なるテック(NARUTECH)
事業体種別:株式会社(第三セクター方式)
資本金  :500万円
本社所在地:〒019-0801 秋田県雄勝郡東成瀬村田子内仙人下30−1
      東成瀬村山村開発センター内
代表者  :代表取締役社長 近藤純光
主要株主 :近藤純光・東成瀬村(地方自治体)
設立   :令和3年10月
事業内容 :システム開発事業
      ITコンサルティング事業
      クリエイティブ制作事業
      地方創生事業
URL   :https://www.narutech.co.jp/

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