勝山酒造初となる、「蔵の華8%」の高精米で日本酒を醸造。新製品「伊達ノ黒船 純米大吟醸」を発売
1688年に伊達政宗公を藩祖とする伊達家62万石の城下町で創業して以来、仙台を代表する老舗銘酒醸造蔵元としての伝統を守り続けてきた仙臺藩伊達家御用藏 勝山(宮城県仙台市)は2025年5月23日、同社初となる「蔵の華8%」の高精米で醸造した新製品「伊達ノ黒船 純米大吟醸」を発売する。
製品名となっている「伊達ノ黒船」とは、1613年に奥州王 仙台藩主伊達政宗公の命を受けた慶長遣欧使節団が太平洋を渡る際に、仙台藩によって建造したガレオン船を指す。酒造好適米「蔵の華」を8%まで磨いた同社の情熱を、この武士道のもつ君主への気高い忠誠心と不屈の精神に重ね、今回の製品名が名付けられたという。
ラインアップは、「伊達ノ黒船 -遠心搾り- 仙臺箪笥 被せ箱入り」と、「伊達ノ黒船 -袋搾り- 化粧箱入り」の2種類を用意。前者は、丁寧に醸した醪を独自の遠心分離機技術によって抽出し、蔵の華8%の純粋なエキスだけを使用。軽やかな口当たりのなかに米本来の深い旨味と白ブドウ、柑橘の果実香が広がる製品だ。さらに、カリブ海や地中海の美しいマリンブルー色を漆塗りで表現し、華やかで繊細な飾り金具を施した「仙臺箪笥 被せ箱」をセットで提供。美術的要素もありつつ、実用性と芸術性を兼ね備えた逸品となっている。
後者は、「蔵の華」を8%まで精米し、酒袋に詰めた醪をゆっくりと丁寧に槽でしぼった日本酒だ。雑味のない透明感のなかに、存在感のあるしっかりとしたコクを残しながら、爽やかな果実味の吟醸香と、軽やかな甘さ、ふくらみも感じられる味わいに仕上げているという。
内容量は720mlで、材料に宮城県産の米と米麹を使用。販売価格は、「伊達ノ黒船 -遠心搾り- 仙臺箪笥 被せ箱入り」は80,000円(税別)、「伊達ノ黒船 -袋搾り- 化粧箱入り」は25,000円(税別)で、ともに限定300本ずつの販売となっている。