東北大学発ベンチャー・ボールウェーブ株式会社がJAXA宇宙探査イノベーションハブの課題解決型研究として採択
ボールウェーブ株式会社(宮城県仙台市)が、JAXA宇宙探査イノベーションハブの「太陽系フロンティア開拓による人類の生存圏・活動領域拡大に向けたオープンイノベーションハブ」に関する研究提案募集で、課題解決型研究として採択された。
同社は東北大学発のベンチャー企業として2015年に設立。東北大学の山中一司名誉教授らが発見した、物質の化学変化を捉えるためのセンサ技術「ボールSAWセンサ」を搭載する微量水分計やガスクロマトグラフ(多種類のガスの種類と濃度を測定する分析装置)などの開発・製造・販売を行っている。
今後は共同研究を行い、同社の革新的な高感度センサを活用して、大きさ100×100×100mm、重さ1kg程度の可搬型ガスクロマトグラフの開発を目指す。また、研究成果は、宇宙だけでなく地上利用においても有用であるとされており、工業・エネルギー・農林水産・ヘルスケアなど様々な分野で活用され、安全・安心・クリーンで持続可能な社会の実現が期待されるという。
■JAXA宇宙探査イノベーションハブについて
探査ハブでは、将来的に研究成果を宇宙探査へ応用することを目的としつつ、 地上での事業化・イノベーション創出の実現性や可能性がある課題に、企業・ 大学・研究機関と共同で取り組む。
「宇宙探査イノベーションハブ」ウェブサイト:http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/