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【コラム】仙台-東京の2拠点で仕事を続けて1年半、関係人口の魅力と地方都市のポテンシャルについて考える

東北での関係人口化を振り返る

 自分が東北の事業に取り組むことを決意して早1年半ほど経つが、関係人口という言葉ほど曖昧にも関わらず魅了される言葉はないと思っている。時には夜行バスを利用しながら東京と東北を行き来する生活は、体力や金銭的にも大変さはあるが、それ以上にワクワクする感情が勝ってしまいやめられなくなっている。今回のコロナウィルスの影響で、自宅で仕事をすることも多くなり、いいきっかけなのでなぜこれほどまでに自分が魅了されているのか深堀してみると、関係人口の魅力や地方都市の将来像について自分なりの面白い回答にいきついた。

関係人口になる魅力は何か??

 関係人口とは自分なりの言葉で言い表すと、その地域のファンであり自分が積極的に関わる機会が多い地域。具体的には観光以上、移住未満の関わり方が関係人口。現在、各自治体が関係人口増加への取り組みをしている理由としては、東京への一極集中から地方での人口減少が止まらないこと、日本経済全体が縮小気味になっていること。この2つが大きな理由である。東京経済圏の成長がピークに達している現状もあり、伸びしろはむしろ地方に大きく、今後の日本経済を支えていく上で地方経済活性化は至上命題なのだ。おそらく、自分が関係人口になる最大の魅力の一つはここにあると思う。つまるところ、地方経済の成長の鍵を握るのが関係人口なのだ。それも、地域に関わるだけに留まらず、新たな街づくりに携わることに等しい。1からまだ見たことのない街づくりに参加できる、これが関係人口になる最大の魅力なのではないだろうか。

日本の全国各地に、どこにも負けない魅力のある街が増える未来

 少し極端に言ってしまえば、これまで多くの地方都市が東京をモデルに追いかけたことで街の産業や景観も一部歴史がある街を除いては、多少なりとも東京に似通ってしまったように思う。各地域に本来文化や独自の産業があり、そこに最先端の技術を掛け合わせることが地域ごとの産業や特色を活かしながら経済成長をする術だったように思う。現在関わる東北でも食や伝統工芸、東日本大震災を教訓とした防災産業の産出などポテンシャルは測りしれない。世界で通用する産業はおそらくどの地域でも元々あったのだと思う。ただ、注目される機会が少なかっただけで、意外と近くに大きな産業となる種があったはずだ。

近年になって、IT・テクノロジー技術が発展を遂げ続け、場所は関係なく個人の想いと行動がビジネスになる機会が増えた。賛否両論はあると思うが、個人的に東京は街としては一つの完成形を迎えたと思う。もちろんこれからもどんどん便利になることは間違いないと思うが、それでも街自体が劇的に変わることはないように感じている。ただ、地方に目を向けると将来は、東京はもちろん、世界のどの都市にも負けないような、経済的にも生活をする上でも魅力の詰まった新たな街になれる可能性がある都市が数多く存在する。今は存在しないそんな魅力の詰まった街づくりの当事者の一人になれると思うと、東京だけでビジネスをしていることがもったいないと思ってしまうのは自分だけではないはずだ。

関係人口の増加=ワクワクする人が増えること

 ビジネスの面白さは便利さの追求だけでなく、結局はワクワクできて関わる人が喜ぶかの2つが原点であると思う。そのスケールの大きさと事業規模に比例して、どんどん多くの人が集まり成長を遂げていくのだと感じている。東北はたまたまご縁とタイミングが合って関係人口としてビジネスに取り組んでいるが、これからどんな魅力的な街になり、たくさんの人が集まるのか、いろいろな想像ができるからこそ、これまでもこれからも関わり続けたいと本気で思えるのだと思う。関係人口になる魅力はもちろん他にもまだまだあるだろうが、少なくとも弊社(ローカルリンク株式会社)が東京と東北で仕事をし、関係人口を増やしていく意義は、単純にそんなワクワクすることに関われることを多くの人に伝え、同じようにワクワクする人を増やしたいだけなのかもしれない。

東北ITトレンドLocalbook編集部
編集長 神庭真志
Twitter:https://twitter.com/kanbamasasi

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