「捨てる」から「再利用する」へ!福島県伊達市がリユースプラットフォーム「おいくら」と連携したリユース事業をスタート
福島県伊達市と株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区)は、2024年1月17日(水)より、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートした。同社が運営するリユースプラットフォーム「おいくら」と連携し、不用品を捨てずに再利用する仕組みを構築。同市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す。
同市では2030年度までを計画期限とする「伊達市ごみ処理基本計画」を策定し、ごみ減量をはじめとした一般廃棄物に関する各種施策を推進している。しかし、東日本台風や新型コロナウイルス感染拡大なども影響し、2023年度時点において計画策定時には減少傾向にあったごみ総排出量は、現在では増加傾向に。
また、市では粗大ごみ排出時の手数料を無料にしているため、県内13市と比較すると清掃センターへの粗大ごみの搬入量が約3倍になっている。資源化量も減少傾向にあることから、ごみ減量につながるリユース施策の導入を喫緊の課題と捉えていた。
一方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開する会社であり、これまで「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。
そうした中で、市が同社に働きかけ、「リユース活動推進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致。「おいくら」を用いた今回の取り組みが実現することとなった。
※「おいくら」とは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォーム。
不要品を売りたい人が「おいくら」を通して査定依頼すると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。
Webサイト:https://oikura.jp/
1月17日(水)より、伊達市HP内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。
HP:https://www.city.fukushima-date.lg.jp/soshiki/86/285.html
伊達市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量やコスト削減にもつながるという。また、本取組によって売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることが期待できる。
市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進に向け、社会・経済の両側面の課題解決を目指していく。