青森県産の廃棄りんごをアップサイクルした合成皮革「RINGO-TEX®」が、弘前市循環EVバス座席シートカバーに採用決定
appcycle株式会社(青森県青森市)は、2024年11月に弘前市と締結した「地域活力創造に向けた包括連携協定」に基づく取り組みとして、弘前市内を走る循環EVバスの座席シートカバーに同社開発の「RINGO-TEX®」が採用されたことを発表した。
同社は、青森県で廃棄されるりんごを原料としたアップサイクル技術を活用し、合成皮革「RINGO-TEX®」を開発するスタートアップ企業。同社は、青森県・東北発のインパクトスタートアップ企業として、今後も地域の廃棄物資源を活用した環境配慮型素材の社会実装に取り組み、循環型社会の実現と地域活性化に貢献するとしている。
弘前市は2024年2月に「ゼロカーボンシティ」を宣言し、青森県内唯一の「SDGs未来都市」として環境負荷低減への取り組みを積極的に推進している。翌年3月からは循環型EVバスの運行を開始し、「走る広告塔」として市民や観光客に観光配慮の取り組みをPRしている。
同社が弘前市と締結した包括連携協定では、アップサイクル事業の推進・伝統工学分野での新価値創造、環境保全の促進など、計10分野での連携を通じて地域課題の解決に取り組んでいる。
今回発表された循環型EVバスシートカバーへの同商品の導入は、本協定に基づく具体的な取り組みとして、地域資源の循環利用と環境負荷低減を両立する社会実証の事例となる。